高知西条道路①
高知西条道路①
名前のとおり高知と西条を結ぶ高規格道路の建設を要望するものです。
①では存在意義を記載します。
交通需要の喚起。都市圏一体化(東予都市圏と高知都市圏の融合)。
県内の域内交通はある程度事業化の目途等により型がみえてきました。
が、広域移動とりわけ県外と県内を結ぶ道路の計画は手薄であると思われます。
手薄というのは広域移動の交通をつくるという観点がないことと通過交通の発生させようという心意気が感じられないところにあります。広域移動の交通をつくるという観点がないというのは、本来発生し得なかった交通需要(観光・物流問わず人財物の移動需要)が0あるいは限りなく少ないところに新たに発生させるという思想が感じられないというところにあります。広域移動の交通をつくる観点がないというのは、文字通り、道路を他県又は他市町村に跨らせて、当該地域内に本来発生し得なかった交通需要(通過交通含む)を発生させるという視点が抜けているということです。
通過交通に関してはもちろん良し悪しがあります。名阪国道のようにあきらかに容量超過であればよくないですが、高知県は地理的に県外車による通過交通の発生はかなり難しいですので、通過交通の発生による容量超過について議論はあまり必要としません。この議論の中では、通過交通は新たに発生させるものについて考えていますので、バイパスができて交通量が減って店の売り上げが減少して・・・のようなことについては考えていません。もちろん考える必要がありますが、交通を便利にするうえでの通過部分が発生することと=そもそもの需要地同士のための交通の経路変更により通過地で発生することを一緒に考えることはできません。もし、それをすべて許さないとすれば、現在も江戸時代のままの宿場街でお馬さんにとる移動と同等の道路しか許さないと言っていることと根底は同じです。便利にするため通過地が生じることは悪ではありませんし、そもそも通過交通を発生させるということは、どこかの通過交通需要を奪ってきているここともとらえらます。本来発生しなかった部分も計算すれば交通総量は増加することは、これまでの道路交通の歴史からみて自明なところがあるので、そんなに心配する必要あありません。(北陸新幹線延伸による総需要増、本四連絡橋開通による四国内の交通量増でその増加は確認できます。いいかえれば、江戸時代の宿場町は寂れたところがあるかもしれませんが、どう考えても現代の方が便利で需要もあります。需要の総量で全体を測ることに関しての疑問はあろうかと思いますが、)
念のために、なぜ通過交通が必要かも書きます。詳しくはいろんなところでばらばらと書いていますので簡単にかくと、
・県単位の人口減の中で現状維持を図る場合は、時間的距離を小さくし(=都市圏融合)、他都市と一体化し、一つの街になる必要があり、そのためには域外との道路(新幹線・リニア)の建設は必須。(言わずもがな、新幹線により東京・大阪は短時間で結ばれ格段に経済に好影響を与えた。明治時代より東京近辺に鉄道網を発達させたため埼玉からも通勤でき、労働者を輸送でき、経済が回る。高速道路ができたため、生産品の需要地が格段に広がり、規模の経済性により商品価格も安くなり、かつ販売量も増え消費者も生産者も潤った。左記より地域ごとに日用品をつくらなくてよくなり、その地域に特化した他地域に比較して生産上優位なものに専念できるようになり、経済的によりよくなった等・・・)
・人口減の現在、コンビニ・GS等はその地域で生活が成り立つためのライフラインであり、その維持をするためには人口規模が必要。しかしながら、末端の田舎では一般的に人口規模が小さく成り立たない。そこで、通過交通(=高知県の場合県外からの流入経路は基本的にすごい田舎)を発生させ、定住人口による実需に通過交通を加えさせ成り立たせる必要がある
以下、誰かに聞いた批判を書きます。
県内あるいは市町村内の道路計画はありますが、もっと広い視点にたった計画というものがあるのか疑問なところです。計画自体も予算編成のためや国庫補助を受けるため、県単補助を受けるために、ガイドラインに沿って、記載事項を満たすためコンサルに作らさせたものや、過去からの流用あるいはそのままのリバイスでとりあえず今事業年度をやりすごそうとするものに感じられます。これは、計画を読むと、各自治体横並びに道路計画を策定し、他市町村またがりをしてでも交通を発生させるような道路の記載がないことからの妄想ですが。道路交通をよりよくしようではなく、業務効率化という名のも借りて、とりあえず今事業年度の自身の業務分を終わらすということが優先されているのではないでしょうか。自分の自治体の内容の最適化が仕事ですので、そんなことをする誘因もないでしょうし。
横並びが悪いとは思いませんが、もっと尖った計画をみてみたいものです。議員や住民その他団体の雑音に屈せず、パブコメ、住民説明知ったことか、名ばかりの承認を得るだけの協議、責任分散のために承認を得る協議を飛ばし・・・の精神でつくられた計画をみてみたいです。それはお前が首長になるしかないやろwですが。交通計画は総論的に大きな計画を策定し、それを所与として面的に各都道府県や市町村が策定することが望ましいですが、地方分権なんかによって所与とさせるという雰囲気もないですし、国の計画につっかかるような自治体もありません。業務は増えても人員は増えないですし、雑音を無視することは難しいですし、責任をとる人もいないので、上記の批判はしかたないだろ感はありますが、上記のような批判をどこかで聞いたことがありますので書いてみました。
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