浦戸湾架橋 高知広域環状

浦戸湾架橋 高知広域環状

浦戸湾には2本の架橋計画があります。1本は潮江と弘化台を結ぶもので、もう1本は高知広域環状道路によるものです。

  • 臨港道路浦戸湾横断線

潮江と弘化台を結ぶ道路についてみていきます。今のところ「臨港道路浦戸湾横断線」とよばれています。
図1 浦戸湾横断線


 高知港港湾計画(平成12年11月改訂)によれば、港湾と背後地域及び港湾内各地区の円滑な交通を確保するため、臨港道路浦戸湾横断線(既定計画:2車線)を4車線として計画する』ということで、4車線道路として計画されているようです。これは、東部道の高知南ICと桟橋・潮江地区との接続を考慮すれば妥当な変更だといえます。さすがに2車線だと狭苦しいですし、県都の臨港道路として寂しい感じがします。また、湾岸地域ということで工場地帯もあることからトラックなどの通行も考えると、余裕を持たせて4車線での建設というのは良いことだといえます。
 そして、この道路の特徴は、弘化台で「ぐるりん」となって県道35号に接続するところでしょう。五台山からの夜景では、鏡川大橋の弓なりに凸ってる「ぽっこん」部分がアクセントとなっています。さらにこの「ぐるりん」が加われば、夜景としての見栄えも良くなるでしょう。
 高知広域環状道路のほうの橋が県内の広域連携軸だとすれば、こちらは、地域内の交通軸となるかんじです。
 名称としては「浦戸湾アカメ大橋」か「浦戸湾あかめ大橋」とかがいいですかね。普通に「高知臨港大橋」で通称「あかめ大橋」とかでもいいかな。

  • 高知広域環状道路

 高知広域環状道路は地域高規格道路として計画されていますが、いまだに全貌が見えてきません。予定線によれば、高知南インター付近から西バイパス終点部あたりを結ぶ道路としているようです。(ピンクの〇) 西バイパスは自専道ではないので、高知広域環状道路は自専道でつくってほしいです。自専道なら東部道と接続し、緑看板だけで、日高村方面までいけるようになります。そして、将来的には、高知松山自動車道と接続し、松山まで高速でつながってほしいです。
図2 高知広域環状道路予定線

 できあがれば、高知県の「そとかん」となり、高知市近郊の東西移動が便利になります。松山の外環状も徳島の環状線もだいぶ形がみえてきたので、高知広域環状道路も早く着工してほしいです。こちらの橋の名称は「新浦戸大橋」とか「浦戸湾東西大橋」とか「リョーマ大橋」...... とかになるのかな。
 浦戸湾架橋には関係ないけど上の図には興味深い点線がいっぱい書かれていてなんか楽しいですな。
図3 高知広域環状予定線
こっちの画像だと、もっとはっきり高知広域環状道路の形状がでてきています。これをみると、「高知南ICから、浦戸湾架橋後、春野の丘陵地帯や弘岡の56号南の田園地帯をぶち抜き、仁淀川右岸を堤防に沿って北上し、行当あたりで土佐市の吹越にむけ仁淀川を渡った後、高知道と交差し、大内の山中を抜け、西バイパス終点部に接続」というルートになっています。
 それと、画像真ん中の赤丸でかかれた、浦戸湾横断線はいいとして、「北環状が、米田で鏡川を渡り、西バイパスに接続する」という道路も気になります。図2の、灰色の点線で、「大津バイパスでも、産業道路の延長線上でもない、JRの高架下の道路を伸ばしたような謎の道路」と気になる度合いが同じくらい高いです。みたかんじ、図3のほうが昔の計画かな?
 にしても、旭駅から能茶山までは都市計画道路として、高知広域都市計画図にも描かれているからいいとして、月ノ瀬橋の東に平行してある橋はなんなのだろう?というような疑問もでてくる地図ですな。

図4 高知外環状道路
 
たぶん、南海トラフ後に、復興名目で建設されることになりそうです。高台移転やらなんやらで、黒丸の中に、高知高専や農学部、わんぱ~くの動物園ミニ遊園地、病院、住宅、産業団地になる気がするので、一緒に道路も整備してくれるでしょう。
 図3によれば、オレンジ線が計画線ですが、緑線での整備も捨てがたいです。

図5 高知広域環状道路(案1-1)
 ここに関しては、架橋せずに防潮堤をつくるという案も考えてもらいたいです。
 『・・・であるならば、私は、浦戸湾の西孕と東孕を結ぶ延長300m高さ15mの防潮堤兼水門と閉切時の遊水地を大津につくりたい。・・・
 ・・・妄想計画であるが、高知市の市街地を津波から守るのであれば、現在整備している3重堤防のうちの1つである鏡川下流地域への防潮堤をつくるよりは、浦戸湾の最も狭くなっている東西孕を直線に結ぶ300mに高さ15mの防潮堤兼水門をつくるほうが有用で確実であると考えている。この部分の深さを地図で計測すると中央値は5mで最深部でも8mであるため、工事もしやすいといえる。また、堤防の上部に道路をつくり、東部道と接続すれば、高知市の東西交通は劇的に流れが変わるはずである。県土木課の交通量のデータから導き出した予想交通量は日2.9万台である。県道路公社をつくり通行料100円をとれば建設費200億円としても20年でもとがとれることになる。しかし、浦戸湾の環境が破壊され大変なことになることは間違いない。が、数十万の市民の命や財産がかかっているため、つくって他の部分で環境にやさしいことをすればいいと思う。
 規格は4車線、自動車専用道路、橋部分はしまなみ海道っぽく歩車完全分離の歩道もつけてみるかな。建設費200億円だとしても、県都の中心が一切津波に襲われないのであれば、安いものであると考えてほしい。津波がきて、街がぶっ壊れて、5日後くらいに瓦礫まみれの街を路面電車が復旧運転を始め、街の復興のシンボルとかになるのは嫌ですねー。最近はやりの事前復興事業として整備したいところです。
 というものの、よく考えたら、堤防ができることで高知港に船が接岸できなくなるということを忘れていました。なので高知新港を拡大しなければならなくなりました。それにもし津波警報がでて、水門を閉めた場合、高知市は鏡川や国分川の水で水没しそうなので、大津あたりにでっかい遊水地と排水ポンプ施設をつくらないとだめっぽいですね。まあ妄想世界なのでお金は湯水のごとくですわ。
 今、3重堤防とかなんとかやってるらしいですけど、なんか心配です。堤防の建設費を道路に合算して1000億円くらいかかったとしても、やってもらいたいです。個人的には、「10mの津波が予想されるなら20mの堤防を、30mの津波が予想されるなら40mの堤防をつくる」くらいのことはやってほしいです。失われる人命や財産を考えれば、こんなんやっすいもんだと思うんですけどね。
 




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