高知県「脱」陸の孤島道路計画案(対徳島)

 高知県「脱」陸の孤島 道路計画案

(対徳島)

 高知県は孤立している。。。便利なもので、Googlemapを使えば、リアルタイムの交通量が確認できるようになっています。交通量が多い順に道路が、濃い赤色赤色黄色緑色に塗られており、渋滞回避などに役立っています。そんなリアルタイム交通量の地図を眺めていると、深夜の時間帯では、緑色にさえ塗られない交通量がほぼない道路も散見されるようになってきます。深夜に地図を眺めると、高知県と県外を結んでいる道路は、基本的に色は塗られておらず、交通量がほぼないことが分かります。そうです、高知県は夜になると、関所が閉められ他県との交流が断絶するのです。

 鳥取や島根でも、9号線が兵庫から細々と緑色に塗色されているにもかかわらず、高知県は孤立しているのです。他にも行き止まり県の青森は4号や号7号で、長崎は佐賀と、宮崎や鹿児島は3号や10号でつながっており、他府県から孤立しているといったことはありません。高知県は通過交通が限りなく発生しづらいという不利な地理条件ですが、他の行き止まり県では交通があるので、高知県もどうにかして交通を発生させていきたいものです。

 人口がドーンと減少している、弱小県は他府県とつながりを持ち、商圏・交流圏を拡げなければ、無くなってしまいます。他府県とつながりを持つには、なんといっても道路や鉄道を建設しガッチリと一体化していかなければならないです。道路ができて大都市に人々が吸い取られるというのはウソぴょんです。ジャロに電話しなければいけないですな。道路が無く都市と繋がることができなっかた村はそもそもすでに成り立たたないはずです。『弊社のパラシュートが開かなかったというお電話は頂いたことがないので100%安全です』と言っているスカイダイビング屋と同じです。道路があるからこそ、なんとか首の皮一枚で生き残っていられるというのが現在の状況なのではないでしょうか。生き残ることがそもそもいいのかどうかはさておき。

 長いお話はここまでで、とりあえず、高知県内外(今回は対徳島、本当の目的は対関西)と結ぶ道路について今回は考えていきます。脱行き止まり県。

  • 国道32号

 意外と深夜まで細々と県外との行き来が少ないながら発生している道路です。新猪ノ鼻トンネルができたので、池田・山城・東西祖谷山の人々も香川との交流をさらに強めることが容易に想像されます。なので高知県側も国道32号を改良し、徳島西部や西讃地域との交流を増やせるようにしなければいけません。最近、33号は結構改良の手が入っていますが、32号は遅れ気味になってきています。

国政防災

 昔から計画線だけはあるものの、まったくお話が出てこない計画です。山城町の国政地区をパスするものです。現道の線形がビミョーなので、早くできてほしいものです。32号改築防災としては、大歩危工区のみ事業化されていますので、こっちの事業化はまだ先だと思われます。(下図は昭文社の地図に加筆)


大歩危防災

 32号改築防災事業として、徳島河川国道事務所によって、大歩危工区が事業化されています。が、工事されているかんじはありません。早期に着工することが望まれます。




板木野防災

  防災事業として、土佐国道事務所によって事業化されていますが、こちらも大歩危防災と同じく手付かずのまま放置気味です。早期に着工することが望まれます。戸出野トンネルはすんなり開通したイメージですが、こっちはなかなか開通しません。


新根曳峠道路

 高知県の北山に風穴をぶち抜きます。これに関しては、「できたらいいなー」 の域を出ませんが、脱陸の孤島を謳うには絶対に必要なものでしょう。県外との流動を高知道一本で賄うのはどう考えて無理があります。高知道の代替路線として計画を立てることぐらいは今のうちにしておきたいものです。(別ページで紹介している新根曳峠道路の紹介に加筆修正)


主な構造物は北から順に、「新繁藤トンネル」「穴内川大橋」「根曳峠トンネル」「新改大橋」「新改トンネル」「佐岡大橋」「山田トンネル」とかでしょうか。195号の山田バイパスとも複合しています。佐岡大橋⇔あけぼの街道はほぼ現状の山田バイパスを踏襲しています。建設するとしても、この区間は県建設でしょう。そこから枝線として(実質は本線)国建設の新根曳峠道路として建設しましょう。高速道路の大豊⇔南国を無料にするほうが現実味がありそうですが。
 建設理由は「徳島に新猪ノ鼻トンネルみたいな高スペック道路がつくられて、高知に無いのが気に食わなかったから」ということではなく、「災害時の県都へのダブルネットワーク、高速道路通行止め時の回避路線、山間部の地域振興とアクセス性向上、四国8の字ネットワークの補完強化」です。
 また、上述の通り、新根曳峠道路は中間点の分岐点までは、実際のあけぼの街道の山田バイパスにあたるものをほぼ踏襲していますが、この道路を本線とするため、東へ向かう(香北町方面)車は交差点を曲がらなければいけません。香北町方面の新佐野大橋は実質この道路の支線ということになります。これは、徳島方面への「物部川バイパス」計画が脳内で実行中であるためです。こちらの物部川バイパスは、高知⇔徳島を最短で結ぶ無料自専道になるかもしれない予定です。高知県側では195号に沿うように建設予定で、県境の新四ツ足峠トンネルの手前では、大規模なキャンプ場やアウトドア用施設、温泉、ホテル、道の駅、コンビニ、GSを併設した、なんかおっきいものをつくる予定ですね。もっと将来的には、豊予海峡に橋架ける、無料高速を八幡浜⇔高知⇔徳島で建設して、紀淡海峡に橋架ける、そして紀伊山地に風穴をあけ、伊勢湾に橋を架けるという、新太平洋国土軸計画をぶちたてたいところです。
 お話を新根曳峠道路に戻すと、一定の交通量はこっちに流れてくるようになるので新改あたりに休憩施設をつくったり、沿道では産業団地をつくったり、利便性が上がる旧山田町内での宅地開発をしたり、通過交通が増える沿線では店舗ができたりと香美市はけっこう面白くなるかもしれません。

南国ICランプ橋 小籠高架橋 

 これも昔から計画線だけはあるものです。あけぼの街道、大津バイパス、195号、電車との交差点を高架橋でパスするといもの。現状の4車線道路の上に4車線の高架橋をつくるというものです。今の4車線道路は側道ということになっています。そのため、途中JRを越える橋も「小籠側道橋」となっています。
 また、南国インター交差点の右折レーン立体化も用地だけ確保してまったく手付かずなので、小籠高架と一緒に未着のままになっています。また、過去には根曳峠の4車線化も構想されたらしいですが、現状のような登坂車線設置という案が採用され4車線にはなっていません。

 国道32号沿線(高知県・徳島県さらには愛媛県(銅山川流域))で、『吉野川流域連携林間都市計画』をつくりましょう。そして、一体感のある国道沿線の開発を行いましょう。例えば、境港の水木しげるロードのように、妖怪の銅像を点々と並べるなど、、、
 四国新幹線(高知ルート)ができている前提ですが、途中駅(さめうら湖駅)~祖谷にかけて沿道開発するなど、、、 夢が広がります(^_^;)

  • 国道55号(国道493号)

 徳島南部道・阿南安芸道・高知東部道で概ね高規格な道路でつながることが分かっていますが、着工にとても時間がかかっており全通の目途がたっていません。南海地震がきてから復興道路として全線が開通する未来にならなければいいのですが......

 「地震にも負けない強い心をもって……傷ついた神戸をもとの姿に戻そう」という神戸復興の象徴的な歌があります。震災復興の象徴としての歌ということはもちろん分かっています。ケチをつける気一切ありませんが、「こうべ⇒こうち」(1文字違い)になって歌われる未来がくることが予想されています。であるならば、まずは、地震にも負けない強い道路や堤防をつくってもらいたいものです。で、時間はかかるかもしれませんが、高知⇔徳島の道路は一応完成するでしょう。で、せっかく道路が完成するので、いろいろと沿道開発も進めましょう。

 阿南安芸自動車道は地域高規格道路ながら、なぜかA路線やB路線と同一の扱いを受けており、重要度の高さがうががえたりします。他にも地域高規格ながら、山陰近畿道と三陸北縦貫道路も同一視されています。そんな阿南安芸自動車道もだいたい事業化され形が見えてきた感があります。徳島南部道+阿南安芸道+高知東部道が全通すれば、無料高規格道路で徳島市⇔高知市が移動できるようになるため恐ろしく楽しみです。ただ、当初計画では、全線自動車専用4車線の設計予定でしたが、少なくとも、野根⇔柏木は一般道規格で整備されるのは少しばかり残念ではありますが、新しい高速道路の形として、それはそれで楽しみです。

▲高知縣土木史p.782
 高知県の土木史によれば、規格は4車線で、しかも甲浦から、関西方面へ繋がろうとする野望がみえてきて楽しいです。明石に橋がなかったころの余韻を感じられておもしろしですな。個人的には全線自専道がよかったですが一般部を設けるのも、面白いものがあります。

海部野根道路

 徳島河川国道事務所と土佐国道事務所によって事業化されています。
 東洋町は商圏を徳島に依存していますが、甲浦インター周辺を大規模造成し、商業施設(ジモピー向けスーパーマーケット・ドラッグストアなど日用雑貨店集合体)GS・道の駅・ホテル・関西ピーポー向け自然体験型観光施設を建設し、徳島南部・高知東海岸の拠点商圏都市として成長させたいです。
 また、フェリーを復活させ、甲浦⇔南港・田辺あたりとつながりましょう。高知県内で宿泊する人に限りフェリー往復代金を安くしたり、宿毛フェリーを復活させ、連続利用に割引させるなど、交通拠点としても成長させたいです。高知県内では和歌山ナンバーの車は珍しいですが、このフェリーができれば、よく見るナンバープレートになるかもしれません(和泉・堺とかも増えそう)
 また、神戸ピーポーからすれば、和歌山の先っぽよりも行きやすい場所になるので、観光需要がUPするはずです。

野根安倉道路

  土佐国道事務所によって事業化されています。一般道で整備します。現道は開通後、林道落ちします。


 個人的には、東洋町~北川村の区間を早く開通させてほしいものです。徳島⇔高知をタダの高規格道路で行き来できるようになるのは楽しみです。
 そして、東洋町には、でっかいハイウェイオアシス的な道の駅をどっかーんとつくってもらいたいです。さらに、あわよくば、和歌山へのフェリーを!そして、宿毛フェリーを復活させて、高知県内に通過交通を発生させましょう。

※通過交通のない都道府県は北海道、和歌山、高知、長崎、鹿児島くらいです。
北海道はさておき、青森も北海道への通過交通が発生しますし、千葉も上のほう、山陰は国道9号、宮崎は九州・東九道の通過交通があります。また、和歌山は、和歌山市や橋本市は実質大阪の都市圏なので、本当に県内を他県に行くための交通が発生していない県は高知・長崎・鹿児島くらいです。その県にも高知以外は新幹線はありますが。

北川道路

 最近は自動車専用道路と一般道の境界が微妙な道路も増えているのでまぁ、先進的な取り組みとして、開通が楽しみです。ただ、柏木インターの接続は考え直してもらいたいもです。ランプの曲線ありと平面交差ありで接続するのは道路の連檐性がなくなるので嫌です。
 一般道で開通するので沿道開発が進み、コンビニ・GSや道の駅などができて、これまで秘境だった北川村の奥地に風穴があき光がさしこみはじめ、東海岸沿いの街並みである徳島~野根と南岸の街並み奈半利~高知がつながるのはワクワクです。一般道であるため、関西・徳島⇔高知の通過交通の車両が一定数流れ始めれば、過疎化に歯止めがかかりそうです。
 あと、道路ができ、街に行けるようになり、便利になれば、人口流出がおこり、衰退する」なんて大嘘こき麿だと思ってます。んなわけあるか、道路がなかったら衰退どころか消滅しています。道路ができて、街とつながったことで、そこで生活が可能となり、衰退に歯止めがかかっていると考えるのが正しいんじゃないでしょうか。
 もともと山奥で生活するのは不便なので便利な所へ進学・就職を機に移動しようとする誘因はあるはずなので、道路があっても衰退が起こってしまうのは仕方がありませんが、それは道路があるから衰退しているのではなく、不便だから衰退しているのです。であれば、できる限り不便でなくするようにすればいいのではないでしょうか。例えば道路を建設し、大きな街までの行き来を簡単にするなどなどです。

 北川村は現状通過交通はほぼ0ですが、阿南安芸道ができれば村内に通過交通が発生します。それだけで、大革命ですな。沿道にコンビニや道の駅を建設し、キャンプ場などを整備しましょう。林鉄も観光用に一部復活させたりするのもよきです。

奈半利安芸道路

 早期事業化要望! 道の駅「大山」を奈半利安芸道路沿道に移設希望!!高知県構想の奈半利室戸道路構想を早く!!!海岸段丘上のシーサイドラインになってくれ!!!!


安芸道路

 以下安芸市議会議事録よりコピペ
 『合戦略の具体的な施策、事業の中には、雇用の創出の項目と高知県東部の中心地としての機能整備の項目があり、具体的な事業も計画されておりますが、いずれの項目にも阿南安芸自動車道・安芸道路におけるハイウェイオアシス(道の駅「あき」)が記載をされております。先ほど若干ハイウェイオアシスを道の駅という名称で行くという話もありましたが、できたらハイウェイオアシスは高知県下にはありませんし、道の駅として整備するについても徳島県の吉野川ハイウェイオアシスに負けないくらいの県下で1番の規模・内容で整備し、県内はもとより県外からの集客も将来図っていきたいとは思いますが、安芸市に本当にこの道の駅、ハイウェイオアシスを整備するのかどうか、本当に整備するのかどうかお伺いをいたします。』
 「県下1」 「負けない」 いい心意気ですな。

▼有料道路を使わず、府県間移動する場合の時間(距離)一覧(2019年)
徳島高松松山高知
徳島1:30(75)4:00(188)3:20(169)
高松1:30(75)3:20(151)2:50(141)
松山4:00(188)3:20(152)2:30(117)
高知3:20(169)2:50(137)2:30(117)
岡山 瀬広島松江鳥取山口
徳島3:00(143)5:30(269)瀬6:00(301)瀬4:50(258)淡8:00(407)瀬
高松1:30(70)3:50(195)瀬4:30(227)瀬3:40(201)瀬6:30(333)瀬
松山4:00(187)3:30(190)西4:10(258)西6:00(300)西6:00(328)西
高知3:40(172)5:00(268)西5:40(336)西5:50(301)瀬7:30(406)西
神戸 淡京都和歌山 淡
徳島2:30(119)4:00(217)淡4:30(217)
高松3:30(165)5:30(281)瀬5:30(263)
松山6:20(297)8:30(401)淡9:54(395)
高知
5:40(271)7:50(374)淡7:40(368)

googlemapで計測、平日火曜10時出発、〇:〇〇…必要時間、(〇〇)…距離km
参考 淡…神淡道経由、瀬…瀬戸中道軽油、西…西瀬戸道経由
時間が最短になるように本四連絡道を利用
10時火曜平日
坂出北ー児島1680円10分(16k)
鳴門北ー淡路島南580円7分(7k)
淡路ー垂水910円7分(11k)
今治北ー因島2210円48分(48k)

阿南安芸道ができれば、高知⇔徳島・関西が時短されるかも・・・
交流を増やしていきましょう。

  • 国道195号

 整備の方法によっては大化けする可能性があるのが195号です。『徳島高知道路』としてまずは地域高規格の候補路線になることが大事ですな。

 197号を『高知~愛媛~大分』を結ぶ動脈として高規格化すると同時に、195号の終点を和歌山市にします。『和歌山~徳島~高知~愛媛~大分』の動脈に変化させることが大きな目標です。

 高知県の室戸市~東洋町にかけての東海岸地域では和歌山県(関西広域局)のテレビが映ります。太平洋しか見えていない高知県ですが、微かにww 和歌山県が対岸の県ということになります。高知県に通過交通を発生させるためには、微かな対岸の県を大事にしないとなりませんな。

 本当は『南海自動車道』として、京都・奈良・和歌山・淡路島・徳島・高知・愛媛・大分を結ぶ、山陽地方に対抗できる都市圏をつくることが目標です。下図の緑範囲で、、


 京奈和・紀淡海峡・神淡鳴・『徳島高知道路』・『高知八幡浜道路』・豊予海峡を一体の道路として開発したいものです。そのためには、まず国道195号の起点を徳島市から和歌山市に変更して、経由地に淡路島を入れます。195号の改築事業として、まずは、紀淡海峡を予定路線に、徳島高知道路を調査路線にすることからはじめましょう。高知県を南海地方の太平洋側最大基地に化けさせたいですな。

 山陽自動車道といえば、神戸・姫路・岡山・倉敷・福山・広島・山口・宇部・下関の連続都市が想像されます。これと同じように、南海自動車道といえば大阪・堺・和歌山・淡路島・徳島・高知・愛媛・大分の順に都市が連らなり、関西から九州への連絡道路をイメージできるようになりたいです。そして、山陽地方と同じくらい一般に南海地方という言葉が浸透すればよいですな。


  • 国道439号

 京柱峠にトンネルを掘って、奥祖谷地域の最寄りICを大豊ICにしたいです。県を越えた移動が日常化されることを願います。

▲『受付番号:平成19年5月31日国土交通省道企第1571号』(19大豊建第60号、平成19年5月2日、中期的な計画の作成に係る意見の提出について(回答)、大豊町長→国交省道路局長)より添付


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