【都市計画】高知市西部道路整備 旭駅 朝倉駅 再開発
【都市計画】高知市西部道路整備 旭駅・朝倉駅 再開発
高知市の東部は、北環状・あけぼの街道+産業道路・大津バイパス・南国バイパス・東部道というように4車線道路が東西方面にあり、それを結ぶように南北にも4車線道路が複数あり、格子状に道路網が整備されています。その結果、TDMの一環として電光掲示板に経路ごとの主要地点までの所要時間を表示し交通分散を行うという、道路整備後進県の高知県としては珍しいソフトな施策が行われようとしています。その一方で、市西部は旧来の隘路が残存し、主要道路に交通が集中する結果となっています。それにより、渋滞を避ける交通が生活道路に通過交通として入り込むことや、本線の渋滞で生活道路も渋滞するということが恒常的に発生しています。これを根本的に解決するには、高知市東部のようにまずは道路網を拡充する必要があります。そのため、市西部の人にも東部のように複数道路を選択することを可能とし、慢性化する交通渋滞を緩和する目的で「高知西環状線」計画を作成しました。また、付属的な道路と西環状の付近の旭・朝倉駅再開発についても作成します。
西環状の線形は上図の緑線の通りで、起点は伊勢崎町の産業道路との交差点、終点は神田川橋付近の土佐道路との交差点となっています。整備にあたっては1~6工区を主な区分として順次着手していきます。
整備は1-2工区を先行整備区間とし、次いで4工区、5-6工区、3工区の順に着工していきます。また、3-4工区は暫定2車線の整備とします。
【3工区】福井別れ~北環状
【4工区】北環状~西バイパス
以上に記載したものは、高知市レベルの中核市では実現可能であると考えられるので、実現すると嬉しいですな。緑線の道路計画はリアルの都市計画道路の計画線と概ね一致するので、別段実現不可能なものではないでしょう。また、県レベルの話になれば、高知県は一切の通過交通が発生しない(南予あたりから京阪神方面へ行く人が通過するかもしれないが)ので、発生させることを目標にして、広域道路計画を立ててほしいものです。大阪(泉州)・奈良~和歌山~淡路~徳島~高知~愛媛~大分の新南海国土軸の中心地として道路計画や都市計画を策定してほしいな。
〇諸元等
・名称:高知西環状線(起点:伊勢崎町交点。終点:神田川橋交点)
・全線4車線(1-2工区は中央分離帯なし。3-6工区分離帯あり)。
・全線にわたり、車道と歩道の間に植栽あり。
・連続街路灯設置(歩道にも照明あり)。
・設計速度:60km/h。
・制限速度:1-2工区は50km/h、3-6工区は法定速度。
以下に工区ごとの主要構造物、周辺道路の整備について記述します。また、西環状線の信号交差点はすべて交差点名表示板を設置します。
【1工区】伊勢崎町~万々商店街
1工区は伊勢崎町から万々商店街までとなっています。先行整備区間に指定され、分離帯なしの4車線道路として計画されています。信号交差点は東から順に5か所あります。制限速度は50km/hです。
●信号交差点(起点の東から順に)
①伊勢崎町交差点:定周期式
起点となる交差点で、ここで産業道路と入れ替わります。
②宝町交差点:定周期式
③城北中学校北交差点:押しボタン式
④八反町交差点:定周期式
⑤万々商店街交差点:定周期式
【2工区】万々商店街~福井別れ
2工区は万々商店街~福井別れとなっており、先行整備区間に指定され、分離帯なしの4車線整備を計画しています。制限速度は50km/hです。
●信号交差点(起点の東から順に)
①万々商店街交差点:定周期式
2工区の起点となる交差点。ここより次の信号交差点まで高座川の上に覆いをして道路とします。
②高座橋交差点:定周期式
ここに小さい橋がありますが、道路の拡幅の一環で暗渠化するので、地名表示として交差点名に存在を残してあげます。
③三の丸北交差点:押しボタン式
土讃線の高架下側道へ接続する道路との交差点です。
④福井別れ交差点:定周期式
【3工区】福井別れ~北環状
【4工区】北環状~西バイパス
この区間より構造物が増えてきます。3-4工区は完成4車線の暫定2車線開通です。分離帯あり、法定速度の予定です。
●信号交差点(起点の東側から順に)
①福井別れ交差点:定周期式
②福井別れ西交差点:定周期式
交差点名が思いつかない時あるあるの〇〇東西シリーズ。
③学園大北交差点:押しボタン式
④水源町交差点:定周期式
旭の旧市街方面との取付道路。
⑤西環北環状交差点:定周期式
本線は高架橋でパス。
⑥西環西バイ交差点:定周期式
本線は高架橋でパス。
●主要構造物
・長尾山高架橋
北環状をパスするための高架橋。
・本宮トンネル
上本宮町の小高い山をパス。商業高校のグラウンドをかすめるため山の一部を換地してグ ラウンドにします。
・米田大橋
鏡川に架橋。
・朝倉高架橋
高知西バイパスをパスするための高架橋。
●旭駅周辺土地区画整理事業
現在進められている、旭駅周辺の土地区画整理をよりよくするための事業。都計道路円満橋線は東側では江ノ口川沿いの古来の風景を残すよう事業変更。西環状による交通量減少で歩自専用道路化を図る。川沿いに柳の木を植える等の散歩空間創成「歩く街」を目指す。また歩行区間を江ノ口川に沿って東側に延伸し、円満橋付近で枡形商店街に接続し、高知城の西南を通り、帯屋町筋のアーケードまで歩いて行くことができる中心部と旭が連続一体となった歩行空間整備を目指す。
また、旭駅前通りは電車通りより南側では4車線道路として、土佐道路の能茶山交差点東側に接続。電車通りより北側は商店街機能の保持と旭駅の再整備を行う。旭駅は南北に自由通路を建設し、北側の学園大方面と南の商店街を一体化させる。また、旭駅は道路拡幅により立ち退きが必要になった店舗や住宅を中心に、コンビニや薬局、スーパー等の商業施設を併設し、駅直結マンションの建設を行う。学園大の総合大学化を目指し、学生を中心とした人口の増加も狙っていく。
さらに、西環状開通により電車通りの交通量減少が見込まれることから、上町5丁目から鏡川橋にかけての33号拡幅事業は中止をする。画一的な道路風景よりは、現状の軌道敷内通行可や1.5車線の2車線運用といった、初見殺し道路を残したほうが趣があってよろしいため、あえて旭周辺の電車通りは現状を維持する形とする。
【5工区】西バイパス~朝倉駅
【6工区】朝倉駅~土佐道路
【6工区】朝倉駅~土佐道路
5-6工区は西バイパスから朝倉駅を通過し土佐道路に至る部分です。分離帯ありの完成4車線道路です。
●信号交差点(起点の北から順に)
①西環西バイ交差点:定周期式
西バイパスとの交差点。
②朝倉駅北口入口交差点:定周期式
朝倉駅北口への接続。
③朝倉駅西交差点:定周期式
旧の33号との交差点。交差点北側の側道は勾配が道路構造令を満たさないような気が。
④造幣局西交差点:定周期式
⑤高知大学西交差点:定周期式
⑥北城山交差点:定周期式
⑦看護学校前交差点:定周期式
⑧国立病院前交差点:定周期式
旧の56号との交差点。
⑨鵜来巣公園下交差点:定周期式
鵜来巣の山が道路で削られてしまうので、道路を覆道にして上を公園化したい。
⑩若草南町交差点:定周期式
⑪神田川橋東詰交差点:定周期式
56号土佐道路との交差点。
●主要構造物
・朝倉高架橋
西バイパスをパス。
・朝倉跨線橋
土讃線と路面電車と旧33号をパス。
●朝倉駅周辺土地区画整理事業
朝倉駅北側を中心に大規模に土地区画整理を行います。旧来の田んぼと住宅が混在した虫食い状の開発地をきれいにします。土地は使いづらいですが、土讃線に沿った形状の割り方となっています。一直線上に建物が設置されないので、都市としての景観は楽しいものになるでしょう。朝倉駅の北側にも駅舎を設置しロータリーもつくります。駅前の地割は14~15階立てマンションを中心とし、ホテルも誘致します。ルートインとかの駐車場無料&朝飯付ホテルに来てもらいたいな。旭駅前同様ここでも区画整理で立ち退きになった店舗や住宅の人のためマンションや店舗を駅前に建設します。また、北側には新たに4年制大学の誘致を目標とします。そして、津波被害のないエリアとして、県内外の沿岸部の企業を中心に誘致し、密度の高い都市機能を備えた地域として開発することを目標にします。
朝倉駅南側は古来の電車通り沿いの風景や学生街の雰囲気を壊さないように再整備します。朝倉駅南口から高知大学まで、駅前広場兼歩道を道路上に設置し、路面電車への乗り換え等の利便性向上や歩車分離による安全性向上、加えてゆとりのある歩行空間創出を目指します。本来であれば、朝倉駅は高架化し、土讃線を分岐させ、土佐市を通過し須崎市までの短絡線を建設したいところですが、それは今回は置いておきます。将来高知駅まで新幹線が乗り入れた場合、安芸~須崎の在来線は需要がUpするはずなので、本当は分岐できるように将来を見据えたいですが、苦やしながらそれは置いておきます。
また、6工区はゆとりのある歩道を設置します。国立病院横の用水路沿いの歩道は親水空間も併設します。
そして、高知広域環状道路の早期事業化を!!!
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