「紀淡海峡大橋 豊予海峡大橋 南海自動車道 四国新幹線」の早期事業化・早期整備③

  「紀淡海峡大橋 豊予海峡大橋 南海自動車道 四国新幹線」の早期事業化・早期整備③

第①回で南海自動車道の全体像及び目的について第②回で紀淡海峡部分について徒然しましたので、第③回で四国島内部分と豊予海峡部分について徒然します。①から③でグランドデザイン的なことを書きましたので、第④回以降からは各部分の詳細(道路構造・構造物・周辺開発)について徒然します。パンデクテン的先延ばし方式ですな。

徳島高知道路

名前の通り、徳島と高知を直接結ぶ道路になります。全線無料です。第①回で国道55号と国道195号の延長指定について述べました。なのでこの道路の高速道路ナンバリングはE55Aにしときましょう。

 板野北JCTで高松道と分岐し、板野南JCTで徳島道と接続します。南JCTは南海自動車の高知方面と徳島道の徳島IC方面のみの接続とします。石井町、神山町、旧木沢村、旧木頭村に1つずつICを設置します。で、新四ツ足峠トンネルで高知県に入ります。
 香美べふ峡ICでは、道の駅「奥物部べふ峡」を設置します。道の駅は、休憩施設に加え、ガソリンスタンドやコンビニといったサービスエリアのような施設を整え、温泉やホテルといった休眠スペースも整備し、県境の拠点にしていきましょう。で、香美市の旧町村に1箇所ずつICを設置し、南国ICで高知道に接続します。

須崎大洲道路

名前の通り、須崎と大洲を結ぶ道路になります。ナンバリングはE56Aにしときましょうか。全線無料です。


 勝手なイメージですが、国道195号方面は「急峻で剥き出しの四国山地」を感じられるのに対して国道197号沿線は「穏やかな山地の中の人里」と思っています。
 詳細は別記します。

豊予海峡大橋

詳細は別記します。

下段のエクセルは地理院が出している都道府県庁所在地の直線距離の早見表の一部をコピペしてきたものです。


 ご覧の通り、高知と和歌山・大分は直線の地図的距離では近いにも関わらず、実際の時間的距離ではかなり遠いです。なのでこの道路ができることで、時間的距離が地図的距離の遠近と一致するようになるので、交流が増え心理的距離も近づけることができるでしょう。従前の海運時代の南海道がこの陸運時代に再興することが望まれます。大分県にしても方言は九州地方のそれそりも、四国特に西予・南予・幡多などにも類似性があったりすることや、高知と徳島と和歌山では、本来の京阪式アクセントが分布してあったりするという共通点もあります。南海電車なんかにのって、難波から和歌山方面にゆらゆらと揺られながらウトウトしていると、周りのおっさんの会話がふと高知や徳島のおっさん達の会話に聞こえることがあります。特に大和川を超え、泉佐野を超え、とちょっとずつ似ていく感覚があったりします。
 うだうだと書きましたが、高知市と大分市は直線で182km、高知市と和歌山市は直線で168kmしか離れていないのでこの道路ができれば、日帰り圏になりますので、劇的な交流増加が見込まれるでしょう。また、道路というのはただの点と線ではなく網ですので、後背にある大都市圏たる福岡や大阪の通過交通も一部流れてくることでしょう。高知の交通拠点性が格段にUpすることにもなり、人口減対策にも繋がってきます。
 そして、道路改良率が格段に低い高知県の道路もこの道路整備に合わせ整備していくことで、良くなっていくことでしょう。個人的には変な道路やローカル交通ルールは好きなので、画一化されることは少しばかり悲しいですが。 

 道路改良率が悪いと一口に言っても、早くから広域移動のための高規格道路ができすぎて、域内の道路交通整備が遅れてしまった奈良や平野が広いため道路が縦横無尽あり整備が追いつかない茨城などもあるので一概に下の図のとおりかといえばそうではない気もしますが。高知県は改良率最下位グループなのでまだまだ道路を整備しなくてはなりません。


 いいか悪いかはさておき、南海自動車道ができることで、地域外との交流が増え、もう少し高知県も他府県ピーポーが増えてくることになるでしょう。

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